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成人して家を出て行く日、母に「3歳の時、あなたを捨てようとしてごめんなさい」と言われた。気付いてないふりしてたけど、気付いてたよ…

3歳の秋の日、母が朝からおにぎりを作ってくれて、
「お出かけしよう」と言って電車に乗って遠くに行った。
行き先は山も海も見える田舎町だった。
真っ白い堤防のようなところで、母がベンチに座らせて、
「ちょっとお母さん飲み物買ってくるから待っててね」と言った。
ベンチにお弁当と水筒と上着を置いた。

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「わかった、ママありがとう。バイバイね」と言ったら、
母は顔をそむけて走るように去って行った。
私はぼんやり座ってた。山はまだらに赤くて、空にはトンビが飛んでた。
しばらくして母は戻って来て、無言で一緒に弁当を食べて家に戻った。

成人して家を出て行くという日に、母はあの日の話をして、
「あなたを捨てようとしてごめんなさい」と詫びた。
私は当時気付いてなかったふりをしたけど、勿論気付いてた。
それどころか、母があんまりに私の存在を疎んでるのを知ってて、
大好きな母が楽になるならそれでいいと思ってた。
寂しいけどこれもしょうがないことなのだな、と。
捨てられた私は次はどこに行くんだろうとボンヤリ考えてた。

去年結婚して、結婚式には両親も出席した。
私を捨てようとした母と、他人にむやみに金貸すのが趣味で散々妻子を苦しめた父。
私も順調なら年末に初めて親になる。
出来れば良い親になりたい。

トオルトオル

3歳でもうそこまでわかっていたなんてよっぽどだったんだろう
ひとさらいにあわなくてよかった

涙が止まらない。おばちゃんがもらって母親のかわりに育てたかったよ…

ユウヤユウヤ

子供に結果的にバレてはいても、バレないように努力してたみたいだし、
父親に苦労させられながらも頑張ってきた母親なんじゃないかと思うんだが。

すずかすずか

何にせよこの母娘には幸せになってもらいたい

トオルトオル

いやいやいや、捨てようとした云々もそうだが
「母があんまりに私の存在を疎んでるのを知ってて」
こんな事を3歳児に考えさせた時点で万死に値する

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